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■ 池田健一エッセー ■


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■ 作者プロフィール ■

  
      池田健一
   (いけだけんいち)

昭和25年長崎生まれ。大学卒業後、いすゞ系会社の特装車両を手掛け、その後整備士、板金などの職歴を経て、現在長崎でキャンピングカー製作を手掛ける。ウッドを多用したナチュラルな内装を特徴としたフィールドシリーズが評判となる。趣味はスキンダイビング、トランペット、リズム&ブルースなど。文明批評と豊かな詩情を織りまぜた独特のエッセイを自作のホームページに掲載して、アクセスユーザーからの注目を集めている。

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Outdoorエッセー「答えは風の中」 池田健一(カスタムプロ ホワイト)

● vol.009 焚火さんのプレゼント

ニューヨークのテロからもう半年以上、狂牛病騒動も一段落。しかし相変わらず国内では政治疑惑の花盛り。史上最悪の失業率が続くなか、日本人たちはいまだ深い霧の中をさまよい続けているようです。

しかしアメリカはもう前へ、上へ立ち上がっています。遠い昔、ほろ馬車に揺られ、西へ、西へ、夢を追いかける新天地への旅。流れる血はフロンティアスピリット。ゼロからマイナスでもプラスに変えてしまう。

破壊された貿易センタービルのエリアは緑の豊かな公園として生まれ変わるという話。ニューヨークの人たちは、あの暗い過去を乗り越え、「経済成長」のシンボルだった地に、すくすくと天に向かって伸びる緑の木々を植え、自国を見つめ直す旅に出発しています。

日本の新しい旅、まだですか?

小さい小さい事から考えました。アリさんは人に踏まれても、殺虫剤をかけられても、家族や仲間が生きるために雨にうたれて風に吹かれても、わずかばかりの餌、土の中の保冷庫へせっせと運び続けています。議員バッチの偉い人は、「先生」と呼ばれ続けるために、めげることなく満腹に税金を食べ続けています。

見習いましょう。バイタリティを、前向きの生き方を…。

でも究極は、焚火さんです。彼らは人に切り倒されても焼かれても、全身でやさしい光、暖かい炎、白い灰になるまで僕らにプレゼントしてくれます。白い煙になってさえも天をめざします。「下を向くな。悪いのは人のせいにするな。コラッ、いつも上を見ろ」って言っているみたいです。

僕たちも落ち込んでいないで、焚火さんに会いにいきましょう、アウトドアへ。ブルーとオレンジの炎、白い煙に託してきっと「がんばれ」と言ってくれますよ。

PS:ファミリーの最近のキャンプは、2匹の犬を存分に走らせる、そんなスポットになってきました。野っぱらを思いきり走る愛犬の姿は、焚火さんと同様、私たちに元気をくれます。次回は犬のお話です。