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■ 池田健一エッセー ■


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■ 作者プロフィール ■

  
      池田健一
   (いけだけんいち)

昭和25年長崎生まれ。大学卒業後、いすゞ系会社の特装車両を手掛け、その後整備士、板金などの職歴を経て、現在長崎でキャンピングカー製作を手掛ける。ウッドを多用したナチュラルな内装を特徴としたフィールドシリーズが評判となる。趣味はスキンダイビング、トランペット、リズム&ブルースなど。文明批評と豊かな詩情を織りまぜた独特のエッセイを自作のホームページに掲載して、アクセスユーザーからの注目を集めている。

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Outdoorエッセー「答えは風の中」 池田健一(カスタムプロ ホワイト)

● vol.010 dogはgod…犬は神様

ピィー、ピィー。鳴り響きます。緑の中、町の中、大気を切り裂いて伝わります。私と愛犬クロにしか聞こえない、信頼と愛情のメッセージ。

もう25年以上も昔の話。初めて飼ったクロはまったくの放し飼い。用事がある時、食事の時、夜小屋に寝かせる時、犬笛でピィーと呼び寄せる。あとは自由気まま。お隣のばあさんの話し相手。向かいの小さい子供の遊び相手。よく隣りの家のサンダルや、でっかいへびもくわえて来てたけど、人の中で、幸せだったね。クロさん。

あれから、私の犬は現在3匹目。2匹目もやはり黒柴の初代ドン。クロがいなくなっても忘れられない私は、同じ型の犬しか飼えません。

初代ドンは今から15年程前。この頃は道路を走る車が急に増え、今度は車が少ないのを見はからい、遠くに放してからピィーピィー。耳を立て、音をとらえ、伝わると、まさしく疾駆疾走。矢のように走ってきます。「おー、よしよし。来た、来た。」他人には見えない、聞こえないけど、信頼のサイン。人と犬の愛情が伝わるって事。多分これが究極だと思います。

3匹目は、現在の2代目ドン。私の家の前は、日本中の例にもれない意味のない公共工事。そのためブルドーザーやダンプカーに、また生き物は追いやられます。人の都合で犬は鎖につなげって決められます。我が家のDoneもわずかばかりの庭の中での放し飼い。

犬…。自由に走り回らせてみたいなあ。

ピィー。草原の中、しげみの中、突き破って駆けてくる「けなげで」「ハートにあふれた」生き物…「Dog」

あなたの姿に私は元気づけられます。生きる事にまっすな姿に勇気もらいます。

天国からクロが見てるよね。僕の頃はよかったなあって…。

私はひそかに脱走の計画を企んでいます。この企て、まだ少し遠いけど、いつかきっと。

今、疾駆疾走のリバイバルシーン求めて、我が家の新たに増えたMダックスのチョコと2匹、マイファミリーで、犬の走り回れるキャンプ場、フィールドを探しています。

ピィー、ピィー、大気を切り裂いて伝わります。

耳を立て、音をとらえ、矢のように走ってくる…生き物「Dog」

けなげな姿に、また会いたいなあ。

☆キャンプ場で犬を遊ばせるのは、シーズン中は難しい所が多いけど、オフになればOKの所結構あります。ただし犬を放すのは、十分な訓練、周到な計画が必要です。人の迷惑にならないように注意しましょう。