新車情報
● vol.020 銀雅(ぎんが)

夜行寝台の幻想
オーエムシーの開発するキャンピングカーは、ツァーズやツインズ、フレンズなどの例を取るまでもなく、遊びのギアやキャンプ道具を搭載するスペースに斬新な工夫を凝らしたものが多かった。しかし今回の銀雅は、珍しくオーソドックスなレイアウトを採用した本格的な「旅ぐるま」である。運転席・助手席、セカンドシート、サードシート、最後部のリヤシートを入れるとシートは4列。それがすべて前向きに設定できるため、乗車定員6人がワゴン車感覚でロングツーリングを楽しむことができる。
ダイネット展開はいたって簡単。サードシートと最後部のリヤシートを向かい合わせ、さらに2段ベッドの上段を折りたたむだけ。それによって大人4〜5人がゆったりと座れるコの字型のダイネットが誕生する。リヤにはゴルフケースが4セットほど収容できる縦長のトランクルームがあり、ポータブルトイレ(op.)を置けばトイレルームになる。
就寝定員は3名。左サイド後方に吊り下げ式2段ベッド(上下とも1850×650mm)があり、ここで2名。2人旅ならダイネットをそのままにした状態で寝られる。テーブルを片付けてベッドメイクすれば1800×700mmのフロアベッドが誕生し、そこで1名。2段ベッドやフロアベッドを設定しても、エントランスに繋がる通路が確保されるので、上段ベッドの人が下に降りるときにも、下段で寝ている人の身体を踏む心配がない。
装備類も充実。ベバストFFヒーター、21Lの2ウェイ冷蔵庫、アクリル2重窓などの他に電子レンジ、インバーターまで標準装備となっている。ベンツという車格にふさわしい内容といえるだろう。シート、カーテン、内張りなどの生地もほのかなゴージャス感を漂わせながら落ちついたトーンでまとめられ、大人の雰囲気を上手に演出している。コンセプトメイクを行うとき、開発者の脳裏に浮かんでいたのは鉄道の夜行寝台のイメージだったという。椅子に座って車窓の景色を楽しみ、眠くなったら2段ベッドにもぐり込んで寝る。夢見心地の状態で気楽な旅を満喫できる夜行寝台。人によっては、しみじみとした旅情が喚起される空間だろう。上段ベッドで仰向けになれば、サンルーフ越しに満点の星空を眺めることができる。「銀雅」という車名が、大空に横たわる「銀河」に通じているのはいうまでもない。もちろん宮沢賢治の童話に出てくる「銀河鉄道」にも。
- 発売
- オーエムシー
- 価格
- 5,800,000円より
- サイズ
- 全長5640mm 全幅1940mm 全高2570mm
- ベース車
- ベンツ313CDIトランスポーター
- コーチビルダー
- オーエムシー
- 主要装備
- デュアルエアバック/ABSブレーキ(ASR付)/スキットコントロール/セフティボディ/パワーウィンドウ&ドアロック/ 走行充電システム/自動充電システム/インバーター(サイン波1.5kw)/サブバッテリー×2/100V用コンセント/ 12V用コンセント/外部電源口/アクリル二重窓×3(網戸&ブラインド)/フロントエアコン/ カセットST&FMラジオ/電子レンジ/2ウェイ上蓋式冷蔵庫(21L)/ベバストFFヒーター/ シャワー兼用蛇口/給排水タンク(各19L)/ルーフベント/サンルーフ/室内フルトリム/カーテン他
- オプション
- 車載用発電機(WTA2500)/サイドオーニング/アームレスト(運転席のみ)/ルーフキャリア/ メタリックカラー/ポータブルトイレ/シートヒーター(運転席・助手席)/クルーズコントロール/ ルーフクーラー/液晶テレビ10型ビデオ付き/ダイバーシティアンテナ/ラダー/リヤバンパーステップ/ ソーラーベント/フォグランプ他

