新車情報
● vol.021 ユーロピアン classic
春の草原にでもいるような爽やかなインテリア
今、もっともライバル車同士のヒートアップした“つばぜり合い”が見られるのが小型キャブコンの世界だ。従来はタウンエース/ライトエーストラックがベース車両を独占していたが、最近は、ガソリン車の4WDのATが設定できるボンゴ/バネット系のベース車の躍進が目覚ましく、それを使った新ブランドも続々登場。近年まれにみる激選区となっている。
そのなかで、ひときわユニークな光彩を放っているのがこのヨーロピアン・クラシック。タウンエースをベースにした小型キャブコンのひとつではあるが、なんといっても、同ジャンルのライバルたちとはその歴史が違う。初代が登場してから今年で16年目。国産キャンピングカーのなかでも最も長い生命を誇る車種である。その間ベース車が変わり、室内レイアウトの変更などもあったが、ポップアップルーフを持つスタイリッシュなコンパクト・キャブコンという基本コンセプトは一貫している。
このヨーロピアンの個性が光っている理由は、外形フォルムを見ただけで、誰もがそのコンセプトを瞬時に把握できるところにある。ポップアップルーフを畳んだ状態での車高は2340mm。標準ハイルーフのバンコンとほとんど変わらない。「バンコンのように使える取り回しの良いキャブコン」という明確な主張を、最初からしっかり掲げた車種なのである。現在脚光を集めている小型キャブコンは、「大型キャブコンが欲しいけれど、予算的に少し遠い」といった顧客を意識したものが多い。そのためシェルの構造や室内レイアウトも、大型キャブコンのダウンサイジング版といった趣を持つものが主流となっている。しかしヨーロピアンは、最初から大型キャブコンを意識していない。その視線はむしろバンコンユーザーの方を向いている。キャブコンでありながら、キャブコンユーザーを対象としていないという企画が、このクルマに16年という長い生命力を与える理由となった。
この秋新しく登場したヨーロピアン・クラシックは、シニアカップルの旅行車という路線を継承しながら、前モデルのヨーロピアン・ロフトとはがらりと変わったレイアウトを提示している。一人掛けシートを向かい合わせた対面ダイネットの横に、座席兼用の一人用ベッドを配するというユニークなフロアプランが特徴となっている。ダイネットでくつろいでいるカップルのどちらかが眠くなったらそのままゴロンと横になれるという“お気楽”旅行が楽しめるわけだ。もちろんダイネットもベッド展開できるが、ポップアップベッドを使えばダイネットをそのままにした状態で寝られる。
収納スペースも充実しており、ボディ右サイドの後ろ側にはポータブルトイレも置けるフリールームが設定されている。ここには大型収納扉も取り付けられているので、キャンプテーブルなどを収めておけば車外からも取り出せる。オプションとなるが、初代より継承されているアウトドアギャレーも健在である。
内装色はライト感覚。浅い色の木目家具と薄いベージュ系のシート生地が、春の草原にでもいるような爽やかなインテリアを実現している。茶系のラウンド家具を使って重厚な美しさを狙った前モデルのロフトに比べると、一世代若返った感じだ。シニアカップルにも抵抗がなく、ヤングファミリーにも喜ばれる色調だろう。2WDで390万円。4WDで409万円。お値段もライト感覚である。
- 発売
- アム・クラフト
- 価格
- 3,900,000円より
- サイズ
- 全長4960mm 全幅1890mm 全高2340mm
- 定員
- 乗車定員6名/就寝定員4名
- ベース車
- トヨタ・タウンエース
- コーチビルダー
- アム・クラフト
- 主要装備
- ABS/SRSエアバッグ(D席)/パワーウィンドウ/ドアロック/フェンダー特設大型アウターミラー/ リヤサスペンション強化/FRP一体ボディ&ポップアップルーフ/網戸付き大型ガラス窓3ヵ所/ 大型外部収納扉/ポップアップ用2階2名用ベッド/オリジナルウッドギャレー/専用くつ箱/ 簡易トイレルーム/ポータブルトイレ/ステンレスシンク/固定式シングルフォーセット/ ポータブルカセットコンロ/清水タンク・排水タンク(各20L)/1ウェイ40L冷蔵庫/ 格納式オリジナルベッド/スライド式脱着テーブル他
- オプション
- サイドオーニング/アウトドアギャレー(簡易シャワー付き)/SRSエアバッグ/タイヤカバー/ FM・AM・CDステレオ/DVDナビゲーション/電子レンジ/インバーター/バックアイカメラ/ TV・VTR・ダイバーシティアンテナ/FFヒーター/ソーラーシステム/サイクルキャリア/ アウトドアギャレー/ラジエーター式温水装置他

