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新車情報

● vol.024 Rody(ラディ)

画期的な新工法を採用


アネックスの新型キャブコン「Rody=ラディ」がデビューした。車名の由来は「ROUNDISH & ROMANTIC DREAM for YOU」という標語の頭文字を取ったもので、文字どおりロマンチックなラウンドデザインを特徴としたクルマに仕上がっている。

アネックスのキャブコンといえば、ハイドロバックパネルを使ったパネル工法がすぐイメージされるが、このラディでは、ハイドロバック技術を活かしながら、さらに一層進化を遂げた新しい工法を取り入れていることに注目したい。今欧米で急速に広まっているRTM(レジン・トランスファー・モールディング)工法と呼ばれるもので、FRPを部材に使うのだが、FRPを抜く型の中央部に開けた注入口から樹脂液を注入して硬化させるというもの。それにより、断熱材をFRP内部に封入することが可能になるため、優れた断熱性を獲得するだけでなく、強度が抜群にアップするという特徴がある。さらに量産化に適しており、加工面が美しくて手触りの良いものになり、寸法精度が高いというメリットもある。ラディのサイドパネル、ルーフパネルおよびバックパネルは、この新しい工法によるFRPで構成されている。

FRPを部材として使うことをリサイクルという観点から疑問視する声がもあるが、環境意識が高まっているFRP業者などが、今力を入れて再資源化に取り組んでいるため、リサイクルに対しても明るい展望が見えてきた状態であり、環境保護的な観点からもまったく問題ないとアネックスは語る。

明るく広々した室内


ラディは、この新技術をいかんなく発揮したクルマといってよい。RTM工法によるFRPを活用したことにより、サイドパネルからルーフへ。あるいはバックパネルへと続くラインが、従来の工法では達成できなかったようなラウンドデザインを可能にしている。バンクまわりの面処理などはエディのイメージを残しながらも、さらに優美な円弧を描くしなやかなラインを獲得したといえよう。特にルーフの左右のふくらみは美観を確保すると同時に、雨水を後部へ誘導する役目をもっており、ボディに付着する水垢を抑える機能も負っているという。

優美なデザインに合わせるように、テールランプなどにはクナウスやリモールも使っている丸型ランプが左右に4連装され、エントランスドアにはアールの美しいイタリア製のものが使われるなど、ヨーロッパ志向のデザインコンセプトが打ち出されている。アクリル2重窓(ドイツ製)も、特注によって外枠と内枠が真っ白なものを採用したというから、質感にこだわったアネックスの意気込みも相当なものだったといえよう。

優美なラウンドデザインが特徴


内装は意外とシンプルだ。対面ダイネットとシンク、冷蔵庫の収納ボックスを兼ねたアイランドカウンター(テレビ台)だけで構成されており、明るくさっぱりした感じのインテリアを実現している。コンパクトなキャビンで広さを見せるという意味で、これは大正解。しかも、洗面室ユニットにはボヤージュで採用されたイタリア製ユニットを使うなど、日本車ばなれしたお洒落感と高機能を実現していることも見逃せない。

なお、このリヤ後部に洗面室を置くバージョンのほかに、フリールーム仕様と2段ベッド仕様も用意されている。

乗車定員は7名。就寝定員は3名。2段ベッド仕様のものだけは、就寝定員が5名となる。

ベース車は、ガソリンエンジン仕様の4WD・AT車が評判を呼んでいるマツダボンゴ。若干価格が異なる可能性はあるが、日産バネットでの製作も引き受けている。
発売
アネックス
価格
3,599,400円より
サイズ
全長4830mm/全幅1920mm/全高2800mm
ベース車
マツダボンゴ
エンジン
直4OHC 1789cc
最高出力
70kW(95ps)/5250rpm
定員
乗車7名/就寝3名〜5名