新車情報
ポレンサ
イギリス車ならではの洗練度
英国の名門オートスリーパーズのキャンピングカーが日本に導入されたのは何年ぶりのことだろうか。とにかく、このビルダーの手掛けるクルマは洗練の極みに達したものが多いだけに、日本でも相当のファンがいることは間違いない。このほど登場したのはポレンサ。フォード・トランジットをベースに、右ハンドル、左エントランス、オートマチックを実現するという、日本における商品競争力が非常に高いモデルだ。
とにかくフォルムの美しさ、仕上げの丁寧さはオートスリーパーズならでは。特に内装デザインの優雅で格調の高い質感は、イギリスブランドの真骨頂を見せつけてくれる。
このクルマを導入したインディアナRVの降旗代表は、「日本車から乗り替えても、まったく違和感なく自然に運転できる」ことを強調する。同社はトレーラー専門店ながら、最近はドイツ・クナウス社の自走式モデルも数多く手掛けてきた。その経験からいうと、「それらのクルマを運転するときはキャンピングカーであることを意識させられたが、このクルマの運転感覚は日本の乗用車そのもの」という。
右ハンドル&АTということもあるのだろうが、それよりもキャブ段差がほとんどないため、車両感覚がつかみやすいとのこと。
ポレンサの車幅は2.18mだが、トランジットのキャブ部が広いため、シェルがキャブから極端に飛び出ることを解消している。つまり、ボディサイドがツラいちに近くなり、左右の見切りが良くなるというわけだ。
全長は6.12m。標準的な国産キャブコンより多少長めだが、ホイールベースも長めの設定になっているため、直進安定性は抜群だ。
ファミリーでもカップルでもOK
フロアプランは、4人掛けの対面ダイネットとサイドシートで構成されるというオーソドックスなもの。これはファミリーで使うにも適し、カップルで使うにも便利なレイアウトで、きわめて汎用性が高い。
「ヨーロッパ車はカップル仕様が中心となるが、インディアナRVのポリシーは家族でも使えるキャンピングカー。その条件を満たすとなると、オートスリーパーズのラインナップではこれしかなかった」と、降旗さんは車種選択の動機を語る。お洒落なのは、エントランス横にあるカクテルキャビネット。この中にはボトルホルダーとグラスホルダーが組み込まれ、なんと優美なワイングラスまで備わっている。このへんの小粋な設定がオートスリーパーズの特徴で、国産キャンピングカーやドイツ系、アメリカ系モーターホームとひと味違うところ。「優雅な生活を楽しむなら、まず優雅な小物から」というこのメーカーの主張を、そんなところからも汲み取ることができる。
調理に深みを与えるガスオーブン
少し変わっているところは、調理器具のなかにガスオーブンが採用されていることだ。国産車やアメ車の場合は、料理を温めるときは電子レンジに頼る傾向が強いが、あえてガスオーブンにこだわっているところに、このクルマの個性と主張を感じることができる。
「料理の深みを追求するなら、電子レンジよりもガスオーブンの方が向いています」と降旗さん。
「たとえば、冷えた天ぷらを再び温めるとき、電子レンジならフニャフニャになってしまいますが、ガスオーブンならサクサクとした揚げ立ての味が再現できます」
ガスオーブンは料理の幅を広げるだけでなく、電子レンジのようにАC電源や発電機に頼る必要もない。そういった意味で、エコロジーかつ脱騒音・脱排ガスの車内クッキングが楽しめると、降旗さんは主張する。
インディアナRVでは、このクルマをよりユーザーに快適に使ってもらうために、ガスオーブン料理のレピシ集も作成して付録として付けるという。
現在のモデルは2006年仕様となるが、導入したばかりのお披露目期間ということで、今なら総額50万円相当のオプション類がサービスされる。このクルマの価値の分かる人は、早めにこの初期ロットのモデルを検討した方がいい。主要装備(一例)
右ハンドル/オートマチック/エアコン/運転席エアバッグ/АBS/キーレスエントリー/パワーステアリング/パワーウィンドウ/イモビライザー/3バーナーコンロ・ガスグリル/ガスオーブン/3ウェイ冷蔵庫(77g)/カセット式トイレ/温水シャワー/LPG温水ボイラー/給水タンク(60g)/排水タンク(52g)/FFヒーター(LPG)/クローゼット/カクテルキャビネット/全窓アクリル2重窓/スカイライトルーフ他
発売
- 発売
- インディアナRV
- 住所
- 神奈川県平塚市田村3-7-31
- 電話
- 0463-53-2700
- URL
- http://www.indiana-rv.net/
- 価格
- 税込7,959,000円
- 全長
- 7100mm
- 全幅
- 2280mm
- 全高
- 2900mm
- 車両重量
- 1650kg
- 就寝定員
- 6名

