《厳選主義が評価されて知名度もグングン上昇》
中古キャンピングカー・ディーラーのプロ集団として、最近めきめき頭角を現しているのがドリームアイランド・グループだ。同グループは、資本も経営も異なるショップ同士のゆるやかな連合体に過ぎないのだが、その営業姿勢や商品構成に共通した主張があり、それが特徴となって顧客の注目を集めている。
その特徴の一つが、同グループの掲げる厳選主義。扱う商品を、信頼のできる物だけに絞り込み、中古車にありがちな“当たり外れ”を極力少なくして、顧客の満足度を全体的に高めるという営業姿勢である。
またグループ内の連絡を密に取り合い、顧客の求める車種が今どの店にあるかという情報を迅速に交換しあうことによって、顧客のクルマ探しにスムーズに対応できるよう心がけていることも特徴のひとつに数えられる。中古車だけでなく、オリジナル商品としてサンスターやトレールライトというアメリカン・モーターホームの新車も手掛け、信頼性の高い商品の安定供給も心がけている。
そういう同グループの姿勢がユーザー同士の口コミなどで評価され、「ドリームアイランド」という名称が、今じわりじわりとメジャーブランドとして浮上しているわけだが、そのような緻密な営業戦略を地道に錬り込んできた人が、ドリームアイランド横浜の代表者である栗林俊雄さんにほかならない。
同氏によると、厳選主義というのはユーザーに信頼性の高い商品を供給することになると同時に、ショップにとっても得られるメリットが大きいという。
「すぐ不具合が出るようなクルマは、例え価格が安くても、あちらこちら修理しているうちに、結局買ったお客様にとっては高い買い物になるでしょうし、クレームとして処理しなければならない場合は、店にとっても負担が重くなります。厳選された良いものを売るということは、お客様にとっても店にとっても経済的なことなんです」と、栗林さんは語る。
《徹底した点検整備で万全を期す》
さらに万全を期するために、ドリームアイランド横浜では仕入れたクルマに関して徹底した点検整備を試みている。整備工場では足回り、エンジン、オイル、ブレーキパッドなど駆動系に関する基本的なところをしっかりチェック。架装部分に関しては、提携工場で冷蔵庫、ガス、水回りなどの機能的な設備を点検する。まれにバラしてみて初めて発覚する不具合もあるから、修復費もままならない。すべてのチェックが終わるまでには2週間から20日ぐらい必要となる。
「しかし厳選主義を掲げる以上、仕入れたクルマに関しては例外なく完全な状態にしておくことが責務」と栗林さんは厳しい姿勢を見せる。「現車が身近にあっても、すぐにお客様の手に渡らないのがウチの特徴…」という苦笑いも続く。
《マライア・キャリーもお気に入り》
商品のクオリティを大事にしようとする同社の姿勢は海外にまで轟きわたり、日本公演のときにはドリームアイランドの扱うモーターホームを控え室や更衣室として借り受けたいという外国人タレントの申込みが殺到するようになった。
最近のニュースとしては、マライア・キャリーの日本公演で、同社が扱うスライドアウト機構を持つトレールライトが大活躍するというものがある。彼女の事務所から同社に連絡が入り、東京の街中でプロモーションビデオを撮影するときの控え室として、ドリームアイランドのトレールライトを使いたいという申込みが入ったというのだ。
栗林さんは、世界の女性シンガーの頂点に君臨するマライア・キャリーの専属運転手を一日務めることになる。
「なにしろ彼女の発するオーラにはめまいがするほどでした。いろいろなタレントを見慣れているはずの日本側スタッフでさえ、みな彼女がそばに寄っただけで緊張と興奮で脚を震わせていましたよ」と、同氏はそのときのことを述懐する。
この時使ったトレールライトの印象がよほど良かったせいか、その翌日もテレビ局で生撮りするときの彼女の控え室として使いたいという要望が入る。テレビ局が用意した豪華な控え室より、アットホームな雰囲気が漂うモーターホームの方が彼女の気持ちをなごませたらしい。
栗林さんが見たところ、「アメリカでは、タレントの控え室としてモーターホームを使うことが日常化されているのでしょう。モーターホームの浸透度がアメリカと日本では違う」というわけである。
つい最近では、トム・クルーズ主演の映画『ラスト・サムライ』でも、日本で撮影するときの休憩室としてドリームアイランドのモーターホームを借りたいという要望が入ったと聞く。
《躍進目覚ましいドリームアイランド・グループ》
ドリームアイランド・グループは、持ち前のクオリティコントロールをさらに徹底させるために、今メンテナンス技術で定評のあるショップや工場をグループ内に呼び込んで、整備力を高める戦略を強力に押し進めている。電装部品の修理で定評のある愛知県の山口デンソー。キャンピングカーの修理に関しては昔から技術レベルの高さを認められているトータルオートファンなどがそれだ。これらの店は「ドリームアイランド・バディ(仲間)ショップ」として、グループ全体の運営に大きな力を発揮している。
また、結束当時からドリームアイランド・グループの推進母体となってきたドリームアイランドの長野、千葉などの各ショップもグループとしての足並みを揃えながら、それぞれ独自の営業戦略に磨きをかけている。国産車に強く、オリジナルバスコンなども開発している長野の菅沼自動車。大型輸入車の仕入れとメンテを得意とする千葉のホッドマンRV。昨年からは、豊富な在庫と緻密なユーザーフォローで知られる静岡ロッキーも仲間に加わった。キャンピングカー・ディーラーの新しい流れは、今ドリームアイランド・グループから生まれようとしている。
●ドリームアイランド千葉(HODMAN RV)
千葉県千葉市若葉区殿台町474−1 TEL.043-285-1148
●ドリームアイランド長野(菅沼自動車)
長野県下伊那郡松川町大島2251 TEL.0265-36-6977
●ドリームアイランド・バディショップ(静岡ロッキー)
静岡県静岡市中島863−1 TEL.054-287-1117
●ドリームアイランド・バディショップ(トータルオートファン)
神奈川県厚木市恩名1357−4 TEL.046-221-2881
●ドリームアイランド・サービスファクトリー(山口デンソー)
愛知県名古屋市熱田区伝馬町2−10−1 TEL.052-682-1551