TOPへ戻る

■ ひとくちJournal ■


vol.001
Pキャンのマナーは今?
vol.002
RV業界も…今
vol.003
シニア層の消費感覚が変わりつつある
vol.004
子供が野外で遊ぶことを禁じる母親たちの出現
vol.005
キャンピングカーの二人旅をプロデュースするのは旦那さんの仕事だ
vol.006
キャンプ場の料金は果たして高いのか?

新企画開始!

町田編集長のblogを開始しました。
   【町田の独り言へ】

名車発見

スタンダードとなった名車を紹介するコーナーが始まります。長い間、売れ続けるキャンピングカーの魅力を探ります。
    【名車発見へ】

メールマガジン発行中

更新情報その他の情報を適時お送りするメールマガジン「CARVO」発行中。購読無料!!お申し込みは
   【申し込みページ】

ショップ&ビルダー
リスト

ショップを調べたくなったらこのリスト。所在地・電話番号・ホームページの情報を掲載しています。
    【リストページ】

ひとくちJournal

● vol.005 キャンピングカーの2人旅をプロデュースするのは旦那さんの仕事だ


日本オート・キャンプ協会(JAC)が毎年発行する「オートキャンプ白書」が今年も送られてきた。それによると、キャンプ人口の7割強は子供連れのファミリー層に占められているが、夫婦2人だけのシニア層の参加率が2年前より4ポイント近くアップしたという。そのなかでも、シニア層がキャンピングカーで訪れる比率が着実に増加しているというデータが上がっていた。確かに、観光地を回っているキャンピングカーなどを見ていても、熟年夫婦が2人で旅を楽しんでいるという情景によく出くわすようになった。その大半は、ハタから見ていても微笑ましくなるほど仲がいい。しかし、そうなる前までには夫婦2人のそれなりの努力があったのだろうな…と私は推測している。

私は、キャンピングカーの2人旅というのは、その夫婦が老後も仲良くやっていけるかどうかのリトマス試験紙だと思っている。なぜなら、家庭のなかでは考えもしなかったようなことがキャンピングカーの旅では試されるからだ。

まず第一に、テレビも新聞も眺めることなく、夫婦2人が長時間にわたって同じ空間を共有するという体験に、2人でどう立ち向かうのか。定年退職して朝から家にいるようになった旦那さんが、妻と何を話したらいいのか戸惑うという話はよく聞く。ましてやクルマの中という逃げ場のない状況では、話題が見つからないという気まずさは、家庭にいるときの3倍〜4倍と増幅していく。移動距離の長い旅の場合、運転中にどんな会話を交わせば間が持つのか。キャンピングカーの2人旅では、そのようなことも試される。

次ぎに、家庭のなかで通用していた夫婦の習慣を見直すことができるかという問題も出てくる。たいていのサラリーマン家庭では、旦那さんが家に戻れば、奥さんが食事を用意して、風呂を沸かして待っていてくれる。「プロ野球も交流戦が行われるようになってから、なんだかワケが分からなくなっちゃったなぁ」とかいいながら、旦那さんことさら奥さんの意見を期待するでもなく食卓に出された塩シャケをパクついていれば良かったのだが、旅ではこれが通用しない。夕食の企画からその調理まで、旦那さんが積極的に関与しなければならなくなってくるのだ。キャンプ場に行くなら事前にスーパーで食材を買わなければならないし、調理するにはそれなりの準備が必要だ。道の駅で泊まるならその前にレストランに寄るか、コンビニ弁当を買うかを考えなければならない。

奥さん方から不評なのは次のケース。キャンピングカーを買った。アウトドア用のバーナーや食器類も用意した。定年退職して、さぁ夫婦2人だけのキャンプだ。しかし、買った食材を調理するのも奥さん。食器洗いも奥さん。旦那さんはというと、星を見ながら飲む久保田の万寿は最高だと一人で赤ら顔。挙げ句の果てに、わしゃ酔ったから先に寝るわと、さっさとバンクで高いびき。「なんだ家にいたときの延長か…」奥さんがそう思えば、次からは旦那の誘いにも乗らなくなるだろう。

食事のことに限らず、キャンピングカーの宿泊では、入浴も大きなテーマとなる。温泉に入ってから寝るのか、クルマの中でシャワーですませるのか。地方では、都会のようにコンビニ、ファミレス、お風呂などが近いところに集中しているとは限らない。
その場合、何を優先して何をあきらめるか。夫婦で求めるものが異なったとき、どう折り合いをつけるか。

このように、キャンピングカーの2人旅では、今まで家庭の中で暮らしているときには、ほとんど問題にならなかった夫婦の価値観の違いや嗜好の違いなどを浮き彫りにされることがある。これをどう捉えるかで、その夫婦の行く末が決まる。たいていの場合、旦那さんの方が保守的なことが多い。保守的というのは、旦那さんがキャンピングカーライフを家庭の延長で捉え、体を動かさないという意味だ。

キャンピングカーで上手に利用して夫婦旅行を楽しんでいるカップルというのは、例外なく旦那さんがかいがいしく動いている。キャンプ場で食べる料理でも旦那さんが率先して食材を用意し、味付けも行っている。こまめに地図やカーナビを駆使して温泉や観光地の情報も入手している。キャンピングカーの旅というのは、旦那さんのプロデュース能力が大いに試される旅行だといっていい。